小幡です。

11月9日から、札幌コンベンションセンターで開催された日本作業療法学会に参加し、

11月10日に、発表してきました。

 

今回は、「個別の教育支援計画につながる保育所等訪問支援事業を目指す取り組み」について発表してきました。

この取り組みは、学校の先生が訪問支援をうまく活用できないかと考えてくださっているから、実現できた取り組みです。

連携するためには、どちらか一方だけが前向きに考えているだけではうまくいきません。

今回の発表は、お子さま、保護者の方、学校の先生、祐愛スタッフ、作業療法士の先輩、みんなの前向きな理解があったから達成できました。

本当に、ありがとうございました。

 

共同演者の安藤先生と、りはくる管理者の岡田先生。

発表まで常に励まし、支えて下さった中部大学の伊藤先生。

 

当日はたくさんの方が来てくれて、感想や質問をいただきました。

地域の小さな取り組みが、全国の取り組みのヒントになったかもしれない。そう感じることができました。同時に、全国の同じような想いで過ごす作業療法士の方とのお話を、祐愛にも持ち帰ることができました。

りはくるとここいるを支えてくれたスタッフがいたから、学会に行くことができました。祐愛に関わるみんなに還元できるような日々の業務をしていきたいと思いました。

 

平成19年、学校と福祉、医療、労働等の関係機関との連携がこれまで以上に求められているという状況に鑑み、児童生徒等の個々のニーズに柔軟に対応し、適切な指導及び支援を行う観点から、特別支援教育が本格的に実施されました。

私が作業療法士になって働き始めのはこの数年前、特別支援教育の本格的な実施に向けて周りがざわざわと動いている時期でした。

毎日目の前のお子さまの作業療法に必死に向き合っている時期でしたが、そのような動きを肌で感じながら過ごしていたことが強く自分の記憶に留まっています。

 

そして、平成24年に児童福祉法が改正され、集団生活の適応のための専門的な支援を届けるために、保育所等訪問支援事業は創設されました。

 

それぞれの地域で、これらの法改正にそって、現場を整える作業が進められたのだと思います。

 

学会に参加して、地域は異なっても同じような成果、状況、悩みがあることを実感した一方で、

地域が違うからこそ生じている、それぞれの成果、状況、悩みがあることも伝え合うことができました。

 

それぞれの地域の実情があり、いいなと思うことがすぐに取り入れられない事情はあります。

それでも、いいなと思うものを知り、取り入れるための行動を模索することは大切です。

そのために、努力することが大切です。

 

1年目の私にはできなかったこと、今の私にはでること。

1年目の私にはできたこと、今の私にはできないこと。

 

どちらもあります。

 

だから、後から後悔しないためにも、

今の私だからやってみたいこと、今の私だからできること、を日々大切にして過ごしていきたいなと思っています。

今できることを一生懸命考えて活動している服部先生の様子。

 

トランポリンの上に服部先生がいること。

フープがそこにあること。

服部先生に聞くと、全てに意味があることがわかりました。

お子様の成長に合わせた段階づけをするためです。

 

いくら立派な遊具やアスレチックが用意されても、この時の服部先生にはかないません。

 

「もの」では達成できない「効果」を引き出すために、「人」がいます。

そういう「人」になることを祐愛スタッフは目指しています。

 

これからも、よろしくお願いします。

 

おしまい。

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